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幸湖さん、最新(たぶん)治療を受けることになる。 [2022年9月]

さち2022-1-2.jpg

昨日、膀胱炎が完治しているかを調べるため、動物病院へ行きました。
結果は、菌は綺麗に無くなっているそうなので、抗生剤は出ませんでした。
あの抗生剤、見た目ではなんだかわかりませんでしたが、
ニオイでペニシリン系の抗生剤だということがわかりました。
かなり独特なので。
ラリキシンじゃないのかなー
などと思いつつ、2週間朝晩、幸湖さんのご飯に混ぜて食べさせました。
一度、主人が先にご飯をやっていて、大丈夫だろうと単独で食べさせようとしたら、
鼻でついただけで、食べません(^0^;)
ちょっとの餌に混ぜてやっと食べさせました。
昔は、薬だけ残して食べてたから、進歩進歩(^_^;
大人になったねぇ(T-T)


2週間前、先生にうかがいました。
このまま病気が進行したら、どうなってしまうんですか、と。
先生は、少し困ったように、言葉を選びながら説明してくださいました。

「おしっことかうんちが、自力でできなくなります。」

脊椎がやられるということは、そういうことで、
自発的に排泄も、呼吸もできなくなるということ。
脊椎がやられていなければ、垂れ流し状態にはなるけれど、
それもできなくなる、と。

「おしっこができなくなれば、カテーテルを通して出すようにします。
食べてるのに、うんちが出なくなってしまったら、
3日に一度掻き出しをしなければいけなくなります。」
黙って頷くと、先生は続けて、
「脊椎の変性がここまで(胸の上部を手で示して)来たら、呼吸困難になります。」
「苦しみますよね。」
先生は黙って頷く。
「そうなったら、安楽死という選択はありますか。」
動物病院では、医師の方から「安楽死」という言葉は出さないと、聞いていた。
あえて、そう訊いたのは、最期のときに、幸湖さんに苦しまないで欲しいから。
先生は、やはり少し困った感じだったが、
「ありますよ。」
と答えてくださった。
「同じ病気の子の飼い主さんで、そういう選択をされた方はいらっしゃいますか。」
とうかがってみた。
「いらっしゃいますよ。」
と、先生。
「もし、安楽死を望んだら、引き受けてくださいますか。」
と訊いた。
「こちらでお引き受けします。」
と、先生はおっしゃってくださいました。
「ありがとうございます。」
と、頭を下げる。
「でも、どうしようもなくなったらで、それまでは。」
と、言った。

頭を下げて診察室を出て、会計を待っていると、
少しして、再び先生に診察室に呼ばれました。
先生はパンフレットを片手に、
「こういう治療が、うちでもできるようになりました。」
と、説明を始めました。
それが、ips細胞を使った治療でした。

主人が調べたところによると、
犬のips細胞は昨年4月に発見されたばかりだそうで、
それから考えると、この治療法がされるようになったのは、たぶん最近のことだと思います。
言うなれば、治験段階のような。
必ず治るというものでもないし、進行がとまる補償もない。
でも、このまま何もしなければ、幸湖さんの進行状態からみると、今年いっぱいしか・・
このところ急速に状態が進んで、もう前足も力が入り難くなっています。
ただ、寝ているときには、前足も後ろ足も動かしていて、走っている夢をみてるのかなぁと。

治るという補償はない。
でも、また歩けるようになるかもしれない。
何もしないよりは・・
主人は、もう12歳の幸湖さんに、それをやる必要はないんじゃないかと言う。
でも、反対はしない、と。
料金も決して安くはない。
おいそれと出せる額じゃない。
でも、全然手が届かないわけじゃない。
幸湖さんは今までほとんど病気をしなかったし、その分と思えば。

前回説明を聞いたのは私だけだったので、
昨日は主人に、先生の説明を聞いて、冷静に判断してくれとお願いして、幸湖さんを託しました。
そして、先生と主人の話し合いの結果、治療をすることになりました。
主人曰く、
「「先生は、ぶっちゃけやってみたいんですか?」って訊いたら、
やってみたいって言うから、じゃあ、やりましょうってなった。」
あ”?
いや、あんなに悩んだのに?
今の今までずっと悩んでたのに?
なのに、そんなに簡単に決まる?

私の苦悩の2週間を返せーーーーっ!!!

勿論、説明も今、その治療法がどんな状態なのかも全部聞いた上での判断なんだろうけども。
来週、ips細胞が届いた段階でやるそうです。

でも。
本当はずっと祈ってました。
また幸湖さんが自分の足で立ち上がって、歩くことを。
結果がどうであれ、チャンスが与えられたことには、とても感謝しております。

この治療法は、今でこそ犬に対しての治療法ですが、
いずれ、ヒトのためにもなる、やはり治験的なもの、らしいです。
そして、幸湖さんの一例が、同じ病気で苦しむ子達と、
飼い主さん達のためになるようにと願っております。

さち2022-1-3.jpg

また、こういう姿が見たいです。








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